大分トリニータ 写真:Getty Images

 広島県安芸高田市を拠点に「おばあちゃん手作りの万能タレ(青の赤鬼・青の青鬼)」を生産・販売している『合同会社青』代表の沖田政幸氏が、2025シーズンの大分トリニータとのクラブパートナー契約を更新しない方針を表明。その理由がファン・サポーターの波紋を呼んでいるほか、クラブへの厳しい意見も相次いでいる。

 2024年2月に大分とのクラブパートナー契約締結を報告していた沖田氏は、12月12日夜にnoteを更新。「現時点では2025シーズンのクラブパートナー契約を更新しないという結論に至りました」と報告した上で、クラブの対応についてこう綴っている。

 「弊社より11月18日付でクラブに対し、2025シーズンのクラブパートナー契約の延長を申し出ました。その時は『少しお時間をいただけますか』との返答がありました。その後、言われるがまま待っていましたが、本日まで一ヶ月近く放置されてしまっているのが現状です。これにはさすがにないと思います」

 FW鮎川峻がサンフレッチェ広島から大分へ期限付き移籍したことをきっかけに、大分のクラブパートナーになったものの、同選手の去就に関係なく2025シーズンもクラブパートナー契約を継続する予定だった合同会社青。沖田氏は「大口のスポンサー様の確保が最優先であることはよくよく理解しているつもりです。財務状況の良くないトリニータでは尚のこと」とした上で、「たくさんのクラブパートナーの皆さんも、支援金額に比例することなくトリニータのために力を尽くしてくださっているのではないでしょうか」と異論を唱えている。

 大分は2024シーズンにJ2残留争いを強いられたこともあり、ホームゲーム最終戦のゴール裏ではクラブ批判の横断幕が掲出。中には小澤正風代表取締役社長に対する攻撃的なメッセージもあっただけに、クラブは「特定の個人を侮辱し人格を否定するような横断幕が掲出されていた」として「カスタマーハラスメントに該当する行為であり、大分トリニータを愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません」と声明を発表していた。