■聖者カマル・アリ・ダルヴィーシュの呪い
カマル・アリ・ダルヴィーシュは中流階級の家庭で生まれたが、6歳の頃から近所にいるスーフィーの師から教えを受け、ほとんどの時間を瞑想と断食に費やしていたという。そして病を治すヒーリングパワーを身につけ、多くの信者が彼の力を頼りにやって来たということだ。
聖者だからといって特別に長生きしたわけではないようだが、彼は死の前にスピリチュアルパワーが筋力よりも優れていることを証明するために、近所の男が身体を鍛えるために使っていたこの大きな石に呪いをかけたのである。そして周りの信者たちに、自分の死後、墓の近くにこの石を安置するようにと言い伝え、そして次のような話をしたという。
「もし11人の男が右の人差し指を石の下に挿し入れ、私の名前を全員で呼んだら、私は石を頭上より高く上げるでしょう。名前を呼ばなければ彼らが束になっても石を地面から2フィート以上動かすことができません」
この言い伝えはその後も正確に継がれ、700年を経た今もなおこうして“奇跡”が繰り返されていることになる。
以来多くの信者や観光客がこの“シバプールの浮遊石”を持ち上げて“奇跡”を体験しているのだが、オルタナティブ系ニュースメディアの「Oddity Central」の記事では、実際にこの“奇跡”を1984年に体験したウィリアム・ウォルフ氏のクレームを紹介している。彼は11人の男たちの1人としてこの石を持ち上げたのだが、男たちの中の何人かの怪力の持ち主が手のひらで石を持ち上げていたというのだ。
「私は11人の1人でしたが、難しくて聖者の名前を発音することができず、実のところ何も言いませんでした。つまりこの時、実際は10人の声しかなかったのです。私は右の人差し指で石を軽く触り石を持ち上げましたが、注意深くほかの10人を観察したところ、手のひら全体を石の下に入れ、かなりの力を加えている者がいたのです。私は彼の上腕二頭筋が盛り上がりヒジが曲がっているのを確認しました。急に石が持ち上げられたので、私はほんのわずかな瞬間しか石に触れていませんでした。これは浮遊ではなくウエイトリフティングです」(ウィリアム・ウォルフ氏)
石を中心に11人の男たちで円陣を組むと、外からは中で何が行われているのかはわかりにくいだろう。とすれば男たちの中に1怪力の“サクラ”が含まれているのかもしれない。この謎の解明のためには、やはり現地へ行って実際に参加して確かめるしかないのだろうか……。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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