今季リーグワーストタイの失点数が低迷の原因にもなった鳥栖。しかし、GK朴一圭が居なければさらに多くの失点に苦しんでいたことだろう。加入5年目を迎えた守護神は、今季も直近3シーズンと同様全試合にスタメン出場。最終節ではゲーム途中にリードしている状況もあり、今季限りで引退を表明しているGK岡本昌弘と交代する一幕もあったが、シーズンを通してゴールマウスを守った。
開幕から2試合連続となるPKストップをはじめ、高いセービング力で今季も幾度となくチームを危機から救った。また、正確なフィードからチャンスに絡むなど足元の技術の高さでも魅せた。まぎれもなく国内でもトップクラスのGKであり、朴が最後列にいるかどうかはチームに大きな影響を与えることから手放せない選手2位とした。
1位:マルセロ・ヒアン
今季鳥栖にとって補強の目玉でもあったFWマルセロ・ヒアン。昨季所属していた横浜FCでは23試合出場で3ゴールと物足りない数字であったが、今季は30試合に出場しリーグ6位の14ゴールと高い得点力で下位に苦しむチームを支えた。
ゴール前での冷静さとシュート技術の高さが大きな武器。前線でのポストプレーからチャンスメイクにも一役買っており、周りを活かす働きでもチームに貢献している。得点力に加えスピードと高さも兼ね備え、まだ22歳と伸びしろもたっぷり。J2では得点王級の働きも期待でき、チームをJ1復帰へ導く存在となれることから手放せない選手1位とした。他クラブから声がかかることも納得の選手だが、鳥栖としては何としてもクラブに残ってもらいたいことだろう。