エジプト人の朝食はごはん派?パン派?
エジプト人は朝ごはんにアエーシと呼ばれる中が空洞の丸いパンを食べています。実は日本から米の栽培を習っていた為、美味しいジャポニカ米も食べられていますが、必ずと言っていいほど朝食にはパンを食べています。大量のアエーシがお店や道端など、どこにでも売られています。大きさにもよりますが、値段は2エジプトポンド前後/1枚です。(2024年11月現在 1ポンド約3円)
エジプト人にとってそら豆は朝食に欠かせない食材の1つです。そら豆を煮てスパイスで味付けをした「フール」やそら豆のコロッケ「ターメイヤ」(エジプトの一部地域と他国では「ファラフェル」と呼ばれています)はそれぞれエジプトの国民食です。
日本で大豆を納豆やお豆腐などに加工し朝食に欠かせない食材であるように、エジプトではそら豆をよく食べられています。また肉や魚はほとんど朝食メニューには登場しない為、旅行中の外食続きで疲れた胃にも優しくヘルシーな料理を選ぶことができます。
その他には生野菜やピクルス、卵料理や野菜を使ったディップなども定番です。
アエーシは中が空洞なので、半分にちぎってお好みの具材を入れて即席サンドイッチにもなります。
エジプト人に人気のシリア料理とは
シリア料理がどんなものか、なかなか想像のつきにくいところではありますが、エジプト人はシリア料理が大好きです。筆者本人もエジプトに来てからシリア料理の虜となりました。
シリアはレバノンとイラクに挟まれた位置にある中東の国です。大変美しい国なのですが、現在も続く内戦に伴い旅行が難しくなってしまいました。
エジプトには多くのシリア人が住んでおり、シリア人の作る美味しいシリア料理が食べられます。実際にシリア料理レストランに行くと働いてる方々がエジプト人ではないのに気がつきます。シリアへ行くことは現在叶いませんが、エジプトへ旅行に来た際には本場の絶品シリア料理を楽しむというのもおすすめです。
エジプトとシリアの朝ごはんの大きな違いは、エジプトはそら豆、シリアはひよこ豆です。シリアにはひよこ豆をペースト状にしたものをエジプトのフールのように食べます。
また、ひよこ豆とパセリをドーナツ状のコロッケにし、エジプトのターメイヤとそっくりなのですが、味わいはエジプトのスパイスたくさん!に比べて控えめでバランスのとれた逸品です。
その他にもエジプトでは塩っぱいカッテージチーズのようなものや風味の強いルーミーチーズというセミドライチーズが一般的に食べられていますが、シリアでおすすめなのはハロウミやシラルと呼ばれる形や特徴は日本のさけるチーズに似ていて少し塩分の強いチーズです。