北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 J2へ降格した北海道コンサドーレ札幌のホーム・大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)は、2025年4月1日から利用料金が約10%値上がりする。MF菅大輝やMF駒井善成らを移籍金ゼロで放出したコンサドーレへの影響が心配されるなか、札幌市議会議員の成田ゆうき氏が利用料金値上げや赤字額に言及している。

 札幌市は12月11日、札幌市議会で札幌ドーム条例の一部を改正する条例案を可決。『大和ハウス工業』が2024年8月1日から2028年7月31日までの4年契約で命名権を取得したドームの利用料金の限度額を、1日770万円から850万円(税抜き)へ引き上げたほか、入場者が2万人を超える場合の1人あたりの加算額も385円から425円に変更している。

 この利用料金値上げを巡っては、ネット上で札幌市と『株式会社札幌ドーム』に対して厳しい意見が多く寄せられている。そんななか、成田氏は12日にXを更新。「(利用料金値上げに)賛成したのか?」という質問に対して「賛成しています」と答えたほか、ドームの現状について以下のように綴っている。

 「2001年の開業以来、5→8%へ消費税増税の際に併せて若干数%の利用料を上げましたが、それ以外は消費増税以外に利用料の値上げはない状況でした。1席あたり40円の値上げになります。今回ドームに限らず、市有施設の殆どが光熱費、人件費の上昇を折込む形で値上げをしています」

 また、コンサドーレの運営に影響を及ぼす可能性について問われると、「空調のある全天候型施設という事で、どうしても他施設と比べると必要な利用料設定が高くなってしまいます。過去の経緯から厚別時代との差を埋める助成を毎年行っている点をご理解頂くのと共に、今後指定管理先が変わっても営業利益が出る形になる一つの準備かと思います」と回答。