運営を不満を持つ内部の関係者たち

今回の天彩をめぐる新たな報道を受け、宝塚歌劇団は

「弊団は、当該報道の内容が全くの事実無根であることを当事者全員から確認しており、当該週刊誌に対しても、これまで同様、事前に送られてきた質問状へその旨を回答したうえで、事実と異なる記事掲載を止めるよう強く要望してまいりました」

とするコメントを発表しているが、週刊誌記者はいう。

「原田氏のハラスメントの問題について歌劇団は当初、公表していなかったが、報道を受けて事実を認め、原田氏は退団処分となった。真風涼帆の件については、星風まどかがトップ娘役を務めていた宙組から花組に移籍して、別のトップスターの娘役に就くという宝塚では異例の事態が起きたことは事実。報道した『文春』には真風によるイジメの音声を星風が録音していたと書かれているが、歌劇団は具体的に記事のどの部分が事実と異なるのかを明確にして示していないし、歌劇団側が下手に否定すればその音声が公にされる可能性もある。

たて続けに出た3つの報道は、どれも内部関係者から提供された情報に基づくもの。現在の歌劇団の実態に不満を持つ関係者が一定数おり、そうした人々が情報を外部に漏らしているというのは、組織として危機的な状況といえ、運営崩壊の予兆の証ともいえる。今回も『当事者全員に確認した結果、事実ではなかった』としているが、閉ざされた組織のなかで加害者と被害者が極めて近い環境下で常に一緒の生活を送っているのだとすれば、被害を受けた生徒がその事実を運営サイドへ証言することは難しい」

真風によるイジメを伝える「文春」が発売された先月11日当日、東京で行われた宙組公演『MAKAZE IZM』公演内で真風本人が「星風のことがかわいそう」というような言葉を口にし、ステージ上のタカラジェンヌのみならず客席のファンたちが涙を流す事態となったというが、やまない宝塚の不祥事報道にファンは何を思うのだろうか。

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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