オーストリア国営放送(ORF)のイスラエルのティム・クーパル特派員は26日、「パレスチナ自治区ガザのイスラム過激テロ組織ハマスがイスラエルのテルアビブに8発のミサイルを撃ち込んだ。現地情報ではほぼ全て迎撃された。ハマスの奇襲テロ事件から7カ月が経過したが、ハマスは依然イスラエルにミサイルを発射できる戦力を有していることが明らかになった。ガザ区でハマスとイスラエル軍の戦闘は続いているが、テルアビブ市民は通常の日常生活を送ってきた。それだけに、今年1月29日以来のミサイル攻撃に市民はショックを受けている」と報じた。
同特派員によると、ハマスのミサイルはガザ区最南部ラファから発射されたという。戦時内閣メンバーのガンツ前国防相は「わが軍から1キロも離れていないところからハマスはテルアビブに向けてミサイルを発している。この事実は、イスラエルがハマスの拠点ラファへの攻撃を不可欠とする事実を改めて実証した」と受け取っている。
一方、ロイター通信によると、イスラエル軍が26日、最南部ラファのパレスチナ人避難所を空爆し、少なくとも35人が死亡した。イスラエル軍関係者は「空爆したのはパレスチナ人避難場所ではなく、ハマスの潜伏拠点だ」と報じている。