MarioGuti/iStock

第7次エネルギー基本計画の政府検討が始まった。

呆れたことに、グリーントランスフォーメーション(GX)の下にエネルギー基本計画を置いている。つまり脱炭素を安全保障と経済より優先する訳だ。そして、GXさえすれば安全保障と経済成長も同時に達成されるというファンタジーが綴られている。

出典:我が国のグリーントランスフォーメーションの加速に向けて

では、電気代は一体どうなるのかと言えば、政府は「指標」として「電力コスト」を示している。

出典:エネルギーを巡る状況について

けれども、この電力コストとは何かとよく見ると、「燃料費プラスFIT買取費」となっている。

なんだこれは? 常識的には、電力コストと言えば国民の支払う電気代のことで、これを下げることが日本政府の使命のはずだ。