人は、組織に属する限りにおいて仕事をするのなら、組織を離れているときには、仕事をしていないのである。仕事をせずに、何をしているのかは多様の極みだから、簡単に遊んでいるとしておく。そうすると、働き方改革の実践において、一定の要件のもとで、組織を離れた自主的な活動が認められるのならば、その活動は、組織の職務命令に基づくものではないので、遊びである。

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ここで重要なのは、個人が自主的に取り組むのは、そのことを個人が好きで楽しんでいるからだという自明極まりない点である。実際、組織内の命令に基づく仕事は、多くの場合、楽しくない。楽しくないから、生産性が上がらないし、創造も起きない。もちろん、楽しく遊んでいるから生産性が上がり、創造が起きるとも限らないが、少なくとも、遊びに組織改革の可能性を求めることは自然である。