一方アメリカも12月に引き続き利下げはすると予想しています。問題は年明け、トランプ氏が就任したら経済がどうなるかという点です。今の株式市場もビットコインも12月のホリディシーズンで浮かれているだけで1月に入ればトランプ氏と何らかの形でお付き合いしなくてはいけません。彼の言動はある程度予想できる一方、剛腕さは以前ほどではない、つまり大統領経験者としての落ち着きの一方、粗削りさがなく落としどころが見えやすくなる気がします。そうすると「期待外れ」という面の方が出てきやすくなるので株式市場には私はネガティブな気がします。政権運営はこの5年、10年で大きく変わりました。極めて困難なかじ取りを求められるでしょう。

韓国、フランス、シリア…いったいどうなる?

一週間でこれだけニュースがてんこ盛りになると世界でいったい何が起きているのだろうと思いたくなります。昨日のブログのタイトルで使った「分断社会」が如実にこれらの国々で起きており、これがさらに広がることも当然予想できます。ドイツなどその予備軍でしょう。韓国、フランス、シリアの問題を一言で片づけるのは容易ではないですが、私としてできる限りわかりやすくまとめてみます。

韓国は政治停滞が招いた悲劇。尹大統領は硬派でより原理原則主義なのだろうと察します。ただ韓国は昔から分裂社会であり国民の同調圧力も強く本件は泥沼の始まりだとみています。フランス議会は異様。結局党利党略で内閣不信任案を支持したのは左派と右派という皮肉。ルペン氏は中道派を壊すことだけに専念しており、マクロン氏を困らせるなら国がグダグダになることも躊躇しない私利私欲に近いものです。シリアは正直ヤバい。今回はアサド氏が詰む公算が高く、ロシアはほとんど支援しない、いやできないでしょう。数日中にロシアとシリア政府軍を結ぶ補給路は絶たれます。ただ誰がこの国を支配しても大混乱必至、国民はどこに逃げるのでしょうか?