そして見落としがちなのが「”無駄”に相手の時間を奪う行為を慎む」ということだ。必要なコミュニケーションが発生することで結果として時間を使う、というのはなんの問題もない。それは当初、想定していなかっただけで実際は必要だったはずのビジネスコミュニケーションだからだ。

問題は創意工夫をすれば回避できたであろうあくまで「無駄」な仕事で、相手の時間を奪ってしまう行為である。

具体的にいうと相手が求めていない営業の売り込み、テキストメッセージを書くのが面倒という自分本位な理由で電話連絡をする、要領を得ない長話を延々として相手を拘束するといったものである。

これらはすべて、行動の起点となる側のビジネススキル向上で回避できるものばかりであることは明確であり、無駄に相手の時間を奪う行為として確実に相手から嫌われる。

特に世間的に優秀とされる経営者などの人種は、お金を失うことにはかなり寛容でも、無駄に時間を使わされることへの沸点が一般の人よりはるかに低い事が多い。この点は特に気を付けた方が良い。

多少のプラスを増やしたところで、たった1つの大きなマイナスがあるだけで敬遠されるのがビジネスである。いや、ビジネスだけに限らない。クセが強すぎたり、被害者意識強めの人格を有すると、恋愛市場やフランクな友人という関係性においてもとにかく避けられがちである。

 

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