ソドムはどこに?

 最近の考古学研究では、ヨルダンにある「トルエルハマム(Tall el-Hammam)」が、『聖書』に記述されるソドムの最有力候補だとされている。

 トルエルマハムは、紀元前1540年ごろ栄えた町であり付近にある史跡よりも5~10倍ほど規模が大きいことから、おそらくこの地域最大の都市であると予想されている。また、ヨルダン川南部では青銅器時代が訪れ栄えていたことから、北東に位置するトルエルハマムは重要な貿易ルートであった可能性が高い。さらに、町は高さ10m、厚さ5.2mの立派な壁で覆われ、門や監視塔、はたまた市内には環状道路まで整備されており、これらは聖書の記述とピッタリとはまるのである。

 そして、ごく最近、ソドムを滅ぼした神の怒りは、隕石の衝突だったとする説がにわかに脚光を浴びている。学術誌「Nature Scientific Reports」に掲載された論文によると、古い地層から溶けてガラス状になった陶器や溶けた建材が見つかっており、これは当時の技術レベルでは不可能な超高温にさらされたことを意味するという。また隕石衝突の際に生成される衝撃石英も発見されており、研究者らは隕石衝突によりソドムが滅んだ可能性が高いとしている。

 果たして、ソドムとゴモラを滅ぼしたのは神アヌンナキの古代核兵器だったのか、それとも自然現象だったのか……読者はどちらだと思うだろうか。

提供元・TOCANA

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