金明輝コーチ(写真左) 写真:Getty Images

 アビスパ福岡は12月8日のJ1最終節で川崎フロンターレと対戦。長谷部茂利監督のラストマッチを前に、町田ゼルビア・黒田剛監督の右腕である金明輝コーチの招へいが決定的と報じられ、再びファン・サポーターから反対意見が噴出。同コーチはサガン鳥栖時代にパワーハラスメント行為を認定されている。

 金氏の福岡監督就任報道を巡っては、福岡のサポーター団体『ULTRA OBRI』(ウルトラオブリ)が11月5日に「クラブに対して慎重な判断を求めます」などと声明を発表。クラブのスローガンが「感動と勝ちにこだわる」であり、基本理念に「子ども達に夢と感動を地域に誇りと活力を」といった文言が含まれていることに触れた上で、「これからもクラブの根幹である理念を大事にし、アビスパ福岡を応援する全てのステークホルダーが胸を張って後押しができるクラブであって欲しいと切に願っています」としている。

 またオンライン署名サイト『Change .org(チェンジ・ドット・オーグ)』では、11月5日から「一部報道のアビスパ福岡次期監督就任について再考を求めます」と題した署名活動がスタート。クラブに対する厳しい意見も相次いでいる。

 そんななか、一部メディアは最終節前日に再び金氏の福岡監督就任が有力などと報道。ネット上では、鳥栖時代のパワハラ行為をもとに「人の性格や体質は変わらない」「他にいなかったのか?」「酷い人事極まれりって感じだな」「パワハラ行為があってあれだけサポーターから反対されていたにもかかわらず就任させるんだね」といった否定的な意見が挙がっている。

 ただ、こうした反対意見に対して「じゃあ誰が監督になってほしいのよ?と思う」「まだ蒸し返してどうするのかな」といった批判も噴出。一部からは「この人厳しいけど弱い鳥栖を強くしたキーパーソンなので応援したい」「町田での手腕は評価できる」と絶賛されているが、金氏の過去を巡り今もなお批判の応酬が繰り広げられている状況だ。