勝山の街並みの特徴は町のいたるところに掲げられているヒノキの皮で染められた暖簾。
勝山が町並み保存地区に指定されたのち、平成6年に酒屋を経営していた加納容子さんが「どうぞ買い物に来てください」との思いを込めて掲げたのが始まりだったといいます。
決して町おこしのためにつくったわけではなかったのですが、これが徐々に広がってゆき、いまでは110軒もの軒先で暖簾をみることができるようになりました。勝山の街並みにもはや欠かせない観光の目玉となっています。
さて、先ほど列車「ハレのモリ」のところでも紹介しましたが、11月24日まで「森の芸術祭 岡山」が開催されていました。ここ勝山地区はサテライト会場となっており、街並みに休憩用の椅子やスチールでできた作品が展示されていました。
街並みの奥には立派な蔵。この地の地酒、御前酒を醸造する辻本店が今もここで日本酒を作り続けています。
暖簾たなびく古い街並みの残る勝山。趣向を凝らしたデザインの暖簾を眺めるのはとても楽しく飽きることがありません。ここからバスに乗れば湯原温泉、蒜山にもアクセスすることができ観光の拠点にもなります。
芸術祭は終わってしまいましたがぜひ勝山を訪ねていただき、暖簾の町をゆっくりぶらぶら歩いてもらいたいと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年12月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。