黒坂岳央です。

筆者は今の時点で二人子供がいるのだが、下の子が保育園に通っている(近所に幼稚園がない)。今年から男性保育士が入ってきて担任になり、先日初めて面談をしていろんな話をしてきた。

印象に残ったのは「偏見」についての話だ。

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男性保育士への風当たりの強さ

保育についての話をした後、最後にちょっとした雑談になった際、「男性保育士が性犯罪で逮捕される事件が報道されるたび、保護者さんからの風当たりが強くなってしまう。報道を聞くたび、”一体、なんてことをするんだ!”と被害にあった子の心情が気の毒であることに加え、さらに自分への風当たりが強くなる状況に強い憤りを感じる」という話だった。

この場を借りて正直に言うと、自分自身も最初は自分の子を預けるのに抵抗がなかったといえば嘘になる。人事が発表された時に「え?今年は男の先生?」と驚いてしまい、次の瞬間「大丈夫かな?」という若干の不安を抱いた。上の子を預けた別の園では女性だけだったので安心感があった。調べてみると男性保育士は全体の5%。その5%が極稀に起こす事件がビビッドに報道されることでどうしても偏見を与えてしまうのだ。

だが、時を経て「この人は信用できる」という思いに変わった。子供の立場で暖かく見守ってくれ、「担任になってくれて良かった」という感謝の気持ちで溢れている。彼は昔から子供好きで信念を持って保育士の道を選んだといい、毎日送り迎えで接する中でその言葉に一切のウソがないような接し方をしていると感じられる。

それだけに今回、彼の本音を聞いた時に心底気の毒に感じた。心無い保護者から、傷つくような言葉を言われた過去があるのだろう。

一部の問題者がレッテルを作る

過去記事でも言及したことがあるが、「中年男性」という属性にはネガティブなレッテルが貼られている。自分は被害者ヅラをするつもりはなく、生物学的に、これまでの歴史的にも仕方がないと受け入れている。