ドローンの目的は? 様々な憶測が飛び交う

 目撃情報はソーシャルメディアでも拡散され、ドローンの出所や目的について様々な憶測が飛び交っている。あるX(旧Twitter)ユーザーは、「偽旗作戦によるエイリアンの侵略だ。彼らは恐怖を煽りたいのだ」と投稿した。また、ドローンは次期大統領ドナルド・トランプ氏を監視するために使用されているという見方もある。トランプ氏はベッドミンスターのゴルフクラブで休暇を過ごすことが知られており、通常はモリスタウン空港を利用する。

 トランプ氏は11月にイランによる暗殺未遂事件の標的となった。ファルハド・シャケリは、イスラム革命防衛隊(IRGC)に雇われた3人の殺し屋によるトランプ氏暗殺計画を企てたと自白した。FBIはこの計画を未然に防いでいる。

 さらに先月には、中国のスパイがトランプ氏の弁護士と選挙対策スタッフのスマートフォンをハッキングしたと報じられた。これらの攻撃は、アメリカの敵対国が次期大統領をスパイしているのではないかという懸念を引き起こしている。しかし、トランプ氏が最近ゴルフ場にいたかどうか、そして誰がドローンを飛ばしているのかは不明だ。Xユーザーはまた、ドローンをAmazonの新しいPrime Air配達サービス、あるいは外国勢力による監視活動ではないかなどとも推測している。

 モリス郡保安官のジェームズ・ギャノン氏はNBCニュースに対し、「現時点では、国民に差し迫った危険はない」と述べている。住民によると、ドローンの目撃は11月中旬に始まり、それ以来ほぼ毎晩続いている。しかし奇妙なことに、感謝祭の夜は姿を現さなかったという。

 11月22日、FAAは、12月6日までベッドミンスターのトランプ・ナショナルゴルフクラブ上空、12月26日までロッカウェイのピカティニー・アーセナル軍事基地上空でのドローン飛行を禁止した。「私たちは無許可のドローン操作のすべての報告を調査し、適切な場合は捜査を行います」とFAAは声明で述べている。FAAはまた、航空機や歩行者を危険にさらすドローン操縦者は、最高75,000ドルの罰金が科せられ、ドローン操縦士の免許証を失う可能性があると指摘している。数日後、FBIはドローンの活動について捜査していることを認めた。

トランプ氏のゴルフ場上空に“自動車サイズ”の謎のドローン? FBIが捜査開始
(画像=画像は「Daily Mail Online」より,『TOCANA』より 引用)

 デジタルニュースサイトNJ.comは、ピカティニー・アーセナルの広報担当者エリック・コワル氏に取材した。彼は、事前の許可なしに基地の上空をドローンで飛行させることは違法だと述べたが、ドローンが差し迫った脅威をもたらすとは考えていない。「私たちの立場からすると、住民や従業員に警告を発しているわけではありません。FBIは脅威の専門家です。現時点では脅威はないと考えています」(コワル氏)

 ニュージャージー州住民は、長時間、時には集団で家の近くをホバリングするドローンに不安を感じている。ある住民は一度に8機ものドローンを目撃したとも証言している。また、セスナ機ほどの大きさのドローンを目撃した人物もおり、「Amazonや店で買えるようなものではない。軍用機だろう」と語っている。

 当局はドローンの存在を説明する新たな情報を発表していないため、ニュージャージー州の住民は、この奇妙な活動の背後に誰がいるのか、何が目的かを推測することしかできない。一体誰が、何の目的でドローンを飛ばしているのだろうか? 真相解明が待たれる。

提供元・TOCANA

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