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文部科学省の調査によると、令和3年度の高校中退者数は38,928人、中退率は1.2%である。進路変更がもっとも多く、35.3%。学校生活・学業不適応が34.2%となっている。

「15歳の叫び あんな大人になりたくない」(松谷咲 著)みらいパブリッシング

15歳で高校中退

著者は15歳で高校を中退している。わずか4カ月の高校生活だった。何があったのか?

ある朝、無理してでも学校へ行かなくちゃと、用意をしている時、私の身体が震えだしました。自然に涙も出てきて止まらなくなりました。頭痛、吐き気、身体のだるさで学校に行けなくなりました。身体も心も壊れていく。だから、高校を辞めました。辞めても、初めはスッキリしませんでした。何かやらなくては、という焦りばかりがありました。(松谷さん)

15歳の高校1年生6月に、不登校になりました。そして、同じ年の8月、高校を中退しました。私が高校を逃げるように辞めた時、『これからどうしていくのか?』、具体的な目標はありませんでした。不安もありましたが、高校を中退してからの1年で、たくさんの良い変化が起きました。(同)

著者は、大嫌いだった自分のことが、「好き」になり、嫌いだった勉強をするのではなく、自分の特技を生かした仕事に就くこともできたと回想している。