組織のなかの人間関係

組織のなかで、円滑な人間関係を築きたいなら我慢をしないことも大切です。たとえば、言いたいことを抑えているとフラストレーションが溜まります。かえって、「職場の雰囲気が悪くなる」ので注意が必要といえます。

問題社員がいると、周りの人たちは腫れ物に触るような関わり方をしたり、必要以上に遠慮してしまうものです。その結果、その人はますます周囲から孤立していきます。最終的には誰も手がつけられなくなり、職場の雰囲気が悪化していきます。

職場の雰囲気が悪化すると簡単には好転しません。そんな状況で話し合いの場を設けても、もはや手遅れで、収束させることがいっそう困難になってしまうでしょう。そうならないためにも、

言いたいことを抑えるのではなく、小さな芽の段階で摘んでおくほうが禍根を残しません。

アドラー心理学とは、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。本書を読むことで、自分自身の思考や行動のパターン、他者との関係性などを理解し、人生を建設的に生きていくための考え方を教えてくれるでしょう。

また、アドラー心理学には様々な解釈(肯定、批判)が存在します。いくつか関連本を読みながら情報を取捨選択するとさらに学びが深くなると思います。

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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