黒坂岳央です。

筆者は1秒でも時短、効率化を目指して様々なガジェットを購入して試してきた。キーボードだけでも10台くらい持っているし、スマホもPCも山ほど所有して、それぞれ用途に応じて使い分けている。

購入前は時間をかけてリサーチし、利用用途を明確にした上で買うのに、使うのは最初の方だけですぐにホコリを被ってしまうガジェットもある。その特徴とはなにか?それは「起動速度が遅い」である。

使えるようになるまで時間や手間がかかるものは筆者に限らず、どんな人も使わなくなる理由になりえる。

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起動が遅いのは致命的

世の中には驚くほど便利グッズ、高性能ガジェットがある。だが、使えるようになるまで時間がかかるものは、その他の機能性をすべて台無しにするほどのデメリットになってしまうのだ。

たとえば「プロジェクターの大画面スクリーンで迫力ある映画を楽しみたい!」という憧れを持った人は少なくないはずだ。しかし、経験者ならわかるが、大抵の人はプロジェクターを買っても使わなくなる。理由は使える状態にするまで時間と手間がかかるからだ。保管場所から取り出して見やすい場所に設置し、電源スイッチを入れて、見えるようになるまで待つ。このプロセスはほとんどの人には耐え難い面倒さになる。セッティングと起動速度がネックで大体、程なくして使わなくなる。

また、PCやスマホも遅いと使わなくなる。具体的な名称を出すのは控えるが、先日、仕事に使おうと人気のタブレット型PCを買ったが後悔した。スイッチを入れて使えるようになるまで、5秒くらいかかってしまう。このわずか5秒間という時間は、iPadと比べては致命的な時間である。一度起動してしまった後は速いのだが、使えるようになるまで遅いのとどうしても使用を億劫に感じる。結局、以前から持っていたiPadばかり使って、タブレット型PCはあまり使用しなくなってしまった。