小田急線に乗って下北沢駅にやってきました。いわずと知れた若者の街。平日の昼ですが人が大勢います。さすが若者の街というだけあって活気にあふれてますね。20代のころ5年間東京に住んでいたことがあるのですが、ただの一度も来たことがなく、50代になってはじめてこの地に降り立ちました。
下北沢の商店街は数多くの古着屋が軒を連ねるのが特徴です。近年その数は急激に増えたといいます。
古着屋の中にはこんな狭い路地に挟まれた小さな店舗もあります。渋谷や新宿から急行で10分程度の場所ですがこのくらいの面積の店舗ならお店を始めやすく、若くても店を開けるチャンスのある町と言えるかもしれません。
若者が夢をかなえる場所、という意味ではライブハウスが多いこともこの町の特徴です。わたしはmiwaさんのファンですが、彼女が初めて自らブッキングしたライブハウスが下北沢LOFT。古くはサザンオールスターズもここでライブをしていたといいます。
miwa、思い出の下北沢LOFTで「ヒカリへ」熱唱
そんな若者の夢を応援する街、下北沢に近年新たな商業スペースが誕生しました。それが「下北線路街」。小田急線東北沢から下北沢を経て世田谷代田までの間の区間が地下化されたことに伴い、かつて線路だった空き地に新たな町を誕生させました。
ここには新たな発想をもった人々が集い、オリジナリティ溢れる店舗を次々とオープンさせています。人気が高いがゆえに家賃も高い下北沢ですが、若者が起業しやすくするようにここは意図的に家賃を低く抑えているスペースがあります。
そんな店舗のひとつが「日記屋 月日」さん。壁がもう日記帳のようです。
日記を読む、書く、広めることをコンセプトに2020年に開業したこのお店。一般の書籍として売られている日記本のほか、個人の日記まで積極的に取り扱い販売しています。
「え、日記を売っちゃうの?!」と一瞬思ったりもしましたが、一口に日記といっても墓の中までもっていきたいプライベート性の高いものからインターネットで公開してもいいものまで幅広くあります。思えばわたしのこのブログだって個人の旅の記録を綴る日記のようなもの。インターネットが発達した今日では「日記を公開」して販売することも珍しくなくなったのかもしれません。