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いいパフォーマンスができたら、いいモノが作れたらOKの時代ではありません。

クリエイターやアーティスト、フリーランスの方々は、いいモノが作れたら、いいパフォーマンスができたらOKと思いがちです。

しかし、それは間違いだったのです。

「ギャラをいくらにする?」(堀内雅生 著)秀和システム

アートはビジネスである

著者は、瀬戸内の島々にアートを鑑賞する旅に出て、最後に倉敷の大原美術館を訪ねます。大原美術館は、日本初の私立西洋美術館として、倉敷紡績株式会社の社長・大原孫三郎氏が私財を提供し、1930年に開館しました。そして、次のように言います。

「モネの『睡蓮』など世界の名画などが集められた90年以上の伝統を誇る美術館ですが、地域や企業との連携を積極的に図って、さまざまな鑑賞会を企画し、SNSで毎日発信するなど来場者を増やす取り組みをされています。この大原美術館は、公益財団法人という営利を目的としない団体ですが、どうして営業活動を熱心にやっているのでしょうか?」(著者)