尹大統領は突然の戒厳令発令で国内外に混乱を招きましたが、その背景には与野党対立だけではありませんでした。金夫人は資産家として知られる一方、「ディオールのバッグ」受領疑惑や株価操作、補欠選挙での不正関与疑惑など、多くの問題が取り沙汰されていました。
ユン大統領の妻であるキム・ゴンヒがディオールのバッグを受け取ったことが収賄にあたるとして批判が起きているとのこと。送り主は南北和解を進めようとする韓国系米国人牧師で、対北強硬派の大統領を説得することが目的だったとのこと。国会議員選挙前のスキャンダル。JkxpG
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) January 27, 2024
尹大統領は「反文在寅政権」の象徴として担がれただけで、その能力に欠けていたと言われています。そのうえ、金夫人を巡る疑惑がイメージ悪化を招き、尹大統領はこれに関する「特別検事制度」実施の法案を3度拒否してきました。それでも12月10日に国会で再議決されれば、拒否権は使えなくなる見通しでした。
韓国の尹錫悦大統領が3日夜、突如として「非常戒厳」を宣言した。戒厳令が出たのは、韓国で「粛軍クーデター」によって政権を握った全斗煥大統領時代以来、およそ四半世紀ぶりだ。
→尹錫悦大統領の戒厳令、妻を守るための権力の私物化だったのか #韓国 Scqp9noIuW
— Forbes JAPAN (@forbesjapan) December 4, 2024
2024年11月7日、尹大統領は記者会見を開き、「全て私の不注意であり国民に申し訳ない」と謝罪しましたが、不正疑惑については「不適切なことはしていない」と否定しました。140分に及ぶ会見では、夫婦間の出来事についても語られました。