Xでもドラマの最終回の時期をピークに多く言及されていたことが分かりますが、それ以降は出演俳優の死去やドラマの受賞によって記事が出た際に言及量が増えるくらいで、恒常的に「ふてほど」が他の社会現象の評価文言として用いられている様子はありませんでした。
さらに、Google Trendsで「不適切にもほどがある」と「地面師たち」の検索数を比較しても、後者の方が言及されていることが分かります。
「地面師たち」が放送開始されたのは2024年7月25日で7エピソードで構成されていますが、配信開始から3ヵ月が経過しても話題性が継続し続けているのが分かります。
この傾向は「ふてほど」と「もうええでしょう」の比較でも見られます。
ドラマのタイトルではなく、新語・流行語大賞の対象となる用語の言及・拡散度合いでは、「ふてほど」の方が最大数や放送してから現在までのボリューム数が多いのが分かります。ただ、「地面師たち」の放送開始後は一貫して「もうええでしょう」の方がボリュームが大きいのが分かります。
「不適切にもほどがある」と「ふてほど」では、前者の方がボリュームは大きかったです。なぜそちらがノミネートされなかったのかは謎です。何らかの名詞やタイトルがノミネートから排除されているということは無いのに。*5
なお、上掲グラフでは11月30日までのものとし、大賞発表後の影響を排除しています。
「デコピン」の方が「50-50」や「ふてほど」よりも言及されていたのでは…?ところで、ノミネートされた用語にはMLBのロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手が50本塁打・50盗塁を達成したことを指す「50-50(フィフティ・フィフティ)」も入っていましたが、「デコピン」の方が検索数は遥かに上でした。
「デコピン」というのは大谷翔平選手の飼い犬の名前で、英語圏だと”Decoy”(デコイ)と呼ばれていますが、ドジャースの試合の始球式に参加したりSNSで度々話題になったりしていました。