しかし、佐倉市議会は、「①」で仕様を可決した後の「②」の業者選定の段階で、過去二回にわたって「①」で可決した「仕様内容の不備」を理由に否決したのです。しかも、その理由は不備とはとても言えない、反対のために必死にひねり出したような内容でした。
そのあたりの詳細は、前記事でも引用した拙稿をご確認ください。本来反論する必要のない「後出しじゃんけんの指摘事項」に対して、あえて反論をしておりますので、その点もご確認いただけると幸いです。
前編:草ぶえの丘等指定管理者の「否決」からひも解く「佐倉市議会という病」
以上により、佐倉市議会がなした過去二回の否決はどちらも禁じ手です。しかし、確かに法律で禁止されているわけではない。三権分立を前提とする民主主義国家において、議会の議決行為は極力法律で縛らないという社会の仕組みを、悪用した典型的事例といえます。また、そのような結果について市民は関心がないことを、議会主流派はよく知っている。
というわけで、このような振る舞いをした議員が普通に二選、三選し、今も主流派議員として議席を保有しています。以上により、本件だけで数億円の税金の無駄が発生してしまいました。
否決し続ける佐倉市議会の謎ここまでお読みの方は、なぜ佐倉市議会主流派が「アメニス社〇、山万×」の結果を狙い撃ちのように否決するのか、疑問に思われることと思います。
私は、山万が佐倉市の人気住宅エリアであるユーカリが丘の開発デベロッパーである点が手掛かりになると考えています。
さて、ようやく本論に入ります。
以上のとおり二回にわたる佐倉市議会主流派による「疑惑の否決」をたどった草ぶえの丘の指定管理について、2020年の否決から4年が経過した本年3月の当初予算審議に、またもや草ぶえの丘の指定管理に関する議案が上程されたのです。
(次回につづく)
・佐倉市草ぶえの丘の指定管理者選定問題①:議会の横暴に関する典型事案 ・佐倉市草ぶえの丘の指定管理者選定問題②:指定管理者の二回の否決