日本のエンゲル係数が急上昇し、G7で最も高い水準となっています。食材の値上がりや共働き世帯の中食依存、高齢者の増加が背景にあり、生活の質の低下が懸念されています。

日本では消費支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数が急激に上昇し、主要7カ国(G7)の中で最も高い水準となっています。エンゲル係数が高い状況はこれまで貧困が深刻な発展途上国で見られるものとされてきましたが、現在の日本では「衰退途上国」とも言えるような同様の現象が起きていると指摘されています。

先進国でのエンゲル係数の意味は薄れてきていますが、それでも家計の負担は大きいようです。