■「誇大広告では」と疑問の声が…
手のひらに収まる小型の、しかも腕時計という精密機械が、スティックから強烈な一撃を受けても問題なく作動している様子は、令和の現代から見ても驚きである。
それが今から40年も前となれば、当時の人々が受けた衝撃は想像に難くないだろう。カシオの担当者は「アメリカ現地では『誇大広告ではないか』と非難を浴びました」とも、振り返っている。
その後、こうした意見を受け、やはりアメリカのテレビ番組がG-SHOCKの耐久力を検証することに。その結果、アイスホッケーに使用しても故障しない耐衝撃性が「本物である」と実証されたのだ。
かくしてG-SHOCKの打たれ強さは世界規模で認知され、大きな人気を博していく。