資金調達コスト上昇の懸念
資金調達面でも苦しい状況になりつつある。4~9月期に手元資金は5000億円以上減り、3月末からみると3割の減少。26年3月期には5000億円以上の社債の償還期限を迎える。ムーディーズ・ジャパンは先月28日、日産の発行体格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更し、格付けは投資適格級の下限である「Baa3」のまま据え置いたものの、業績不振で格付け会社各社が日産の格付けを引き下げる動きが出れば、社債発行時により大きな上乗せ金利が必要となるなどして資金調達コストが上昇することになる。 ルノーとの関係もセンシティブだ。日産株の43%を保有する筆頭株主だったルノーの出資比率は昨年11月に15%に引き下げられたものの、常にルノーとの関係に配慮した経営を行う必要がある。英紙フィナンシャル・タイムズは先月26日、日産が経営再建策の一環としてホンダに株式を保有させることも検討していると伝えている。
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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