内田社長の求心力が低下
そうしたなかで伝えられたマーCFOの退任。背景には何があるのか。
「今年度通期ベースで多額の赤字が見込まれ、加えて大規模な人員削減を含むリストラが進むなかでCFOが退任するというのは異例の事態といっていい。業績不振のため、社内で内田社長の求心力が急速に衰えており、内田社長では再建はできないという声が社内・取引先の間で広まっている。日産はゴーン氏の逮捕後の19年にも1万人以上の人員削減を行っているが、優秀な人材ほど辞めるという状況が続いており、幹部クラスの流出も続くとみられている。新車投入やモデルチェンジの頻度が明らかに少なくなっていることも社内の停滞ムードを強めており、泥船からどんどん人が逃げるかのように流出は続くだろう」(自動車メーカー関係者)