ピンチを表現する言葉、それが「溺れる者は藁をも掴む」です。
しかし、そもそも「溺れる者は藁をも掴む」はどのような状況を差しているのでしょうか。
この記事では「溺れる者は藁をも掴む」がどのような意味の言葉なのかを解説します。
目次
・「溺れる者は藁をも掴む」とは
・「溺れる者は藁をも掴む」の意味
・「溺れる者は藁をも掴む」の用い方・例文
・使い時に注意!頼る相手に用いてはいけない
・「溺れる者は藁をも掴む」の由来
・原型は「A drowning man will catch at a straw.」
・「溺れる者は藁をも掴む」の類義語
・苦しい時の神頼み
・藁にもすがる
・まとめ
「溺れる者は藁をも掴む」とは
ここでは「溺れる者は藁をも掴む」の意味を解説します。
「溺れる者は藁をも掴む」の意味
「溺れる者は藁をも掴む」は危険な状況にある者は頼りにならないものにもすがろうとすることを例えたことわざです。
現に溺れている者は藁であっても掴まろうとします。
溺れている当事者にとってはどれほど頼りない藁であっても救いに見えるものなのではないでしょうか。
そのような状況を指しているのが「溺れる者は藁をも掴む」とされています。
要は非常に困っている時や悩んでいる時は本来役に立たないものにでも必死に頼ろうとすることを表現した言葉といえるでしょう。
「溺れる者は藁をも掴む」の用い方・例文
「溺れる者は藁をも掴む」は危機的状況を指して使用します。
・例文1:畑仕事の人手が足りなかったために子供たちに手伝ってもらうことにした。まさに「溺れる者は藁をも掴む」とはこのことだ。
・例文2:新入社員が急に辞めてしまったため、急遽未経験のアルバイトを募集することになった。社長も「溺れる者は藁をも掴む」思いだろう。
・例文3:財布を落としてしまい「溺れる者は藁をも掴む」思いで小銭が落ちていないか探し回った。
このように「溺れる者は藁をも掴む」は困っている時や悩んでいる時ほど、本来頼りにならないものにでも頼らざるを得ないという状況で使用します。
ただし、使用する相手によっては失礼になることもあるので注意しましょう。
使い時に注意!頼る相手に用いてはいけない
「溺れる者は藁をも掴む」は頼りにする本人が使用する分には問題ありません。
しかし、頼る相手に対して使用するのは失礼になるので気を付けてください。
例えば、困った時や悩んでいる時に助けてくれた友達に対して「溺れる者は藁をも掴むとはこのことだよ」と表現した場合「友達=藁」という認識となってしまいます。
「溺れる者は藁をも掴む」の「藁」は「頼りないもの」という意味で使用されているため、頼る相手に使用するのは避けておきたいです。