■新紙幣には世界初の偽造防止技術も
明治以降に発行されたお札は記号で分類されている。
明治中期~1935年(昭和10年)頃までに発行されたものは「甲、乙、丙、丁」、1942年(昭和17年)頃~1945年(昭和20年)頃までは「い、ろ」、1946年(昭和21年)以降は「A券、B券、C券、D券、E券」で表され、2024年に発行された新紙幣は「F券」と呼ばれている。
福沢諭吉の肖像が描かれた一万円札は、そのうちのD券とE券にあたり、D券は2007年に発行停止となっている。D券からE券に改刷される際に新たな偽造防止技術が施され、同じ福沢諭吉の肖像が描かれた一万円札にもホログラムの有無や裏面に描かれた模様に違いがある。
さらに最新のF券には、銀行券としては世界初となる、肖像や図柄が見る角度によって違って見える三次元のホログラムが搭載されるなど、偽造防止のための新技術が盛り込まれている。まだじっくり見たことがない人はぜひ見てみてほしい。