二段階目が、清潔感などの最低限のラインをクリアすれば、次はTPOに合わせたいわゆるお洒落です。私自身、センスがあるかどうかわかりませんので詳しい解説はしませんが、専属スタイリストとまではいかなくても、この段階では家族や友人などアドバイザーをつけたほうが無難です。
士業は、「減点方式」でチェックされる仕事「服装なんて、まさかそんな指摘をされるとは思わなかった」私自身、時々コンサルティングの最中でも服装について触れることがあります。なぜ、こういった小さなことを指摘するかというと、士業は減点方式でチェックされる人物だからです。
そもそも、知識的なもの、頭脳的なものに関しては高い評価をもらえます。それは難関資格を通ったからに他なりません。そのため、一般的なイメージとして士業は賢い人・知的な人というイメージを持たれてしまっているのです。
ここで起こるのが欠点探しです。誰しも完璧な人と対峙すれば、少しでも自分と近いところ、そして自分より劣っているところを探すものです。心理的にはそれで安心しようとしているのですが、ここで士業にはこんな言葉で欠点を探されてしまうのです。それは「頭はよいのに」というフレーズです。
「あの人は賢いけど、服装が乱れている」「あの人は頭がよいらしいのに、食事のマナーも知らない」などというような言い方です。つまり、人一倍細部に気をつかって、世間とのイメージバランスが取れるのです。ですから、服装や頭髪に気をつかって初めて最低合格ラインなのです。
そしてもうひとつ、士業はやはり細かいところまで気をつかうべき理由が仕事の内容にあります。士業の仕事は法律という仕事です。裁判事務、手続き書類の完備、毎月の帳簿の正確性。こうしたある意味では「完璧が普通」とされる仕事なので、仮にだらしない格好をしている士業がいたら、「こういう細かいところに無頓着な人が、きめ細かい書類作り・法律事務ができるのだろうか」と邪推されてしまう可能性があります。