黒坂岳央です。
筆者はバイト、派遣、正社員、企業経営、フリーと世にあるワークスタイルを一通り経験してきた。これまで様々な職場でいろんな業務で多様なビジネスマンに触れてきた。
あらゆるワークスタイルに共通する「この人は仕事ができる」と感じる特徴があるので、今回3つに絞って取り上げてみたい。
1. 優先順位付け仕事ができる人は「何が重要で、何が重要でないか」を見抜くのが大変うまいと感じる。その逆にミスが多く、仕事が遅い人は目の前のタスクをやりやすいところから手を付けてすべて同じエネルギー量で処理しようとしがちだ。「それ今すぐじゃなくてもいいから」と言いたくなるようなスモールタスクに何時間もかけて、今すぐ欲しいと思っているタスクの優先度は一番最後になっていたりする。
どんな仕事でも「相互認識の一致」が最重要であることが多い。仕事を頼む側、頼まれる側はどれだけテキスト、ビジュアルを意識した資料で情報共有をしても相互認識はどうしてもズレる。だが、認識がズレたまま仕事をしても「いやそうじゃない」と結果もズレる。これが仕事の終盤で起きたら非常に危険だ。
だからこそ、最初にお互いの方向性を一致させる作業を入れる。全体の1-2%進めたところで「このように進めて問題ないですか?」と仮説の検証を入れ、相手からOKが出た時点でアクセルベタ踏みするというイメージだ。仕事ができる人は間違いなく、その全員が持っているであろう意識がこれである。
2. 仮説を持っている世の中には3種類のビジネスマンがいる。
言われたことができない人言われたことだけできる人
自分なりの仮説を持ち主体的、率先的に仕事ができる人
言わずもがな、最後の仮説を持つことを意識できるビジネスマンは仕事ができると感じる。
「こちらをお願いします」と投げられた仕事に対して、期日前に成果物を提出することは100点ではあるものの、それだけではクライアントの期待値を超えるのは難しい。仕事ができる人はそこから一歩踏み込んで自分なりの仮説を提案するのだ。
「この資料の数式は現状、こうしたエラーにつながり処理が重くなっているのでこの数式に変えてみるのはいかがでしょうか?参考までに新数式に変えたバージョンのファイルも添付しましたのでお手すきの際にご確認頂けますか?」という具合だ。旅行であるホテルをリピート利用する際に宿泊記録を調べたのか、「以前宿泊された時に良かったといってくださった部屋が空いております。よろしければそちらの部屋にアップグレードしましょうか?」と提案されたことがある。おそらく、担当者自身が仮説を持って自主的に提案してくれたのだろう。この出来事はその後もずっと好印象として残った。
クライアントの持つ期待値を常に超える意識があれば、自分なりの仮説の提案力につながるだろう。