優しい人は冷たい人?
「優しい人」という言葉は、主観的な文脈で用いられる事が多い。ある人にとって優しいと感じる人も、また別の人にとっては冷たいと感じることがあるのだ。
ここから完全に独断と持論の展開となるのだが、怒るタイプより周囲から優しい、紳士的といった評価を受ける人こそ一番怖いと思っている。特に他者に依存せず独立しており、論理的かつ冷静なタイプだ。全員ではない。本当にただただ優しい人もいるが、一部には一見優しげだが意外と厳しい人もいると思っている。
こうしたタイプは自分の中で「関わるメリット/デメリット」の明確なラインを持っていて、デメリットが上回った瞬間にスパッと損切りする。独立心が非常に強いため、相手に頼らなくても一切困ることはなく、取引先などの場合はたちどころに労働力の代替手段を見つけ出してしまう。また、「自分は変えられるが、他人は変えられない」の本質を徹底的に理解しているので、汚名挽回のチャンスも絶対に与えない。
冷たい、という評価は別の言い方をすると「人間臭い温情さがない」といえる。他人は感情と個性を持った一人の人間、と見ているのではなく労働力を持った代替可能なコモディティという認識である。彼らは正論だが、温かい血の通った交流が難しいタイプと言えるだろう。
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筆者が過去にいきなり冷たく豹変するような変化を見せた相手は、例外なくそれまで「優しい人」「紳士的な人」と評価が高かった人物ばかりだ。彼らとの距離感を間違えると損切りされるので、コミュニケーションを取る時はとりわけ懐に入りすぎたり、依存心を見せないほうが良いだろう。
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