黒坂岳央です。
Xで「優しい人ほど怒ると怖い」という趣旨の投稿がバズっている。
「優しい人ほど怒ると怖い」 pic.twitter.com/gx3fqMU1GK
— のぼぼん(º∀º)@ただの顔文字 (@magamitouru) April 24, 2024
投稿に対する反応が、とてもよく理解できるものばかりなのである。「本当に怖いのは、感情を見せずに静かに切り捨てるタイプ」「相手に一切期待しないから、汚名の挽回の機会すらない」といった内容がならんだ。
自分はこれまでビジネスでいろんな人とコミュニケーションを取ってきたが、このテーマについて個人的な感覚を一言でいうと「優しいとされている人ほど、冷たい人でもあるのでは?」である。ときに両者はまったく見分けがつかないことすらあるのだ。
怒るのは相手への期待があるから「感情をあらわに怒鳴る」こういうタイプは昨今、ななかそのような振る舞いが許されることがなくなってきた。それでも一部の職場では存在するだろう。
自分も会社員の頃はこうしたタイプから叱責を浴びることが少なくなかった。でも彼らはフォローアップも忘れることはなかった。激しく怒られた日はそのまま退社後に飲みに連れて行ってもらい、「あの時は思わず言い過ぎたが、君はもっと頑張れるんだよ。簡単に諦めるなよ!」といった励ましももらい、あまり尾を引くことはなかった。確かに怒られた時は心臓がキュッと縮まる感覚になるが、人の温かみのようなものを感じた。
怒る人は相手への期待値があるからである。期待値がゼロの相手に怒るということはないのだ。