注目したいのが、フォレストのスタイルである。上位に位置しているリバプールやシティ、アーセナル、チェルシーなどはボールを持つことで試合を支配することができるチームであるが、フォレストはむしろ支配される側である。今シーズンの平均支配率は、41.64%。これは、エバートン、イプスウィッチに次ぐ3番目に低い数字である。
ボールを持ちゲームを支配できるチームが多くの大きなチャンスを作り出しやすいことは、それぞれのクラブの得点数を見るとよく分かる。逆に持てないチームがその餌食となることも。そのうえで、フォレストの強さは、ボールを持たないチームとしての戦い方を高いレベルで行えているということになる。
守備の修正が急務
11月10日のニューカッスル戦(1-3)、24日のアーセナル戦(0-3)と、連続で3失点を許しているフォレスト。直近の2試合の失点数が今シーズンの総失点数の約半分を占めている。
ヌーノ監督はアーセナル戦後のインタビューで、過去数週間と比べ失点数が増えているのは「相手選手に時間とスペースを与え過ぎたことが原因だ」と語った。特に2失点目のアーセナルMFトーマス・パーティのゴールを挙げ、相手選手へのプレスなど守備面の改善が最重要事項であるとした。
次節イプスウィッチ・タウン戦(12月1日)後には、シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ビラ、ブレントフォードと厳しい相手との試合が続くフォレストの今後の日程を考えると、守備面の改善は非常に重要になる。
直近2試合のように簡単にゴールを許してしまえば、シーズンは一気に厳しいものになる。逆に、この連戦を上手く切り抜けられれば、上位への進出はより現実味を帯びるだろう。フォレストは分水嶺に差し掛かっている。