フォレストの現時点での総得点数は15。これは、リーグ11位だ。前述した2位シティから11位ブレントフォードまでの中では2番目に低い(最も低いのはニューカッスル・ユナイテッドの13)。

ただ、『Opta』によると、ニューカッスルのゴール期待値が16.52なのに対して、フォレストは14.63(11節終了時点でのデータ)。ニューカッスルのゴール数が期待値を下回っているのに対して、フォレストは若干上回っている。

また、フォレストはこれまでリーグ7位である157本のシュートを打っている。しかし、シュートあたりのゴール期待値は0.09。この数値はクリスタル・パレス、エバートンと共にリーグ最下位を記録している。

フォレストは得点を取ることが強烈なストロングポイントではない。これまで、12試合のリーグ戦と1試合カップ戦を戦ったが、半分以上の7試合でフォレストは1得点しかしていない。


ムリーロ 写真:Getty Images

データから見るフォレストの守備

では、なぜフォレストが現時点で上位争いに参加できているのか。結論は単純である。点をたくさんは取れないが、それ以上に点を取られないからである。

現時点での総失点数は13。トッテナム・ホットスパー、ニューカッスルと並び、リーグ3位の失点数の少なさである。

同じく『Opta』によると(11節終了時点)、フォレストは10失点に対して、期待値は11.41。リバプールの6ゴール、期待値9.47に次ぐ、失点数の少なさと期待値の低さである。また、フォレストに対する、シュートあたりのゴール期待値は0.08。アーセナルと並びリーグで最も低い数字だ。

さらに、ボックス内でシュートを打たれた割合も57.93%とリーグ内で最も低かった。非保持の時間が多いチームでありながら、シュートを簡単に打たせていないことが分かる。

ノッティンガム・フォレスト 写真:Getty Images

持たざる者:平均支配率は41.64%