過去を振り返ったり励ましたりする際に使用する言葉、それが「案ずるより産むが易し」です。
しかし、この言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
今回は「案ずるより産むが易し」がどのような言葉なのかを解説します。
目次
・「案ずるより産むが易し」とは
・「案ずるより産むが易し」の意味
・表記の揺れがあり別表記されることも
・「案ずるより産むが易し」の用い方
・過去を振り返る際に使う
・励ましの言葉として使う
・「案ずるより産むが易し」の類義語
・案じるより団子汁
・窮すれば通ず
・まとめ
「案ずるより産むが易し」とは
ここでは「案ずるより産むが易し」の意味を解説します。
「案ずるより産むが易し」の意味
「案ずるより産むが易し」は、物事はあれこれと心配するよりも思い切って実行してみれば案外簡単であることを意味する言葉です。
新しいことや慣れないことをする時はあれこれ考えてしまうものです。
人によっては「完璧にやらねば」と二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。
しかし、ただあれこれと考えているだけでは何も始まりません。
逆に、一歩踏み出してみると結構簡単に物事が進むこともあります。
つまり「案ずるより産むが易し」は「考えてばかりいないでまずは動け」という意味の言葉となります。
表記の揺れがあり別表記されることも
「案ずるより産むが易し」は表記の揺れがあります。
例えば「案ずる」は「按ずる」と表記されることがあります。
「按ずる」はあれこれ調べることや考えを巡らせることを指す言葉です。
また「産む」も「生む」と表記されることがあります。
「生む」は何かを生み出すことや作ることを指す言葉です。
ただし「易し」を「安し」と表記するのは誤りとされます。
なぜなら、ここでの「易し」は容易という意味だからです。
「安し」にも容易という意味はあるものの、一般的には心穏やかであることや心安らかであることを意味するので注意しましょう。