アメリカ史上唯一未解決のハイジャック事件、D.B.クーパー事件。長年にわたり謎に包まれてきた犯人の正体が、ついに明らかになるかもしれない。なんと、容疑者の子供たちから提供された新たな証拠が、事件解決の糸口となる可能性が出てきたのだ―――。
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容疑者の子供たちによる新証言と証拠
事件の容疑者とされるリチャード・マッコイ2世の子供たち、シャンテ氏とリチャード3世(リック)氏は、長年、父親がD.B.クーパーであると考えてきた。1971年のクーパー事件からわずか数か月後、マッコイ2世は酷似するハイジャック事件で有罪判決を受けている。子供たちは、二つの事件の類似性から、父親がクーパー事件にも関与していたのではないかと疑っていたのだ。これはある意味、当然の疑念と言えるのかもしれない。
二人は母親のカレン氏が両方の事件に関与していた可能性を考え、これまで沈黙を守ってきた。しかし、両親が亡くなった今、ついに疑惑を公にする機会が訪れた。
そして決定的なのは、彼らが物的証拠を所持していたことだ。改造されたパラシュートが、大胆な脱出劇に使用されたと、兄弟とアマチュアのD.B.クーパー事件捜査官であるダン・グライダー氏は考えている。
グライダー氏はYouTubeで自身の見解をシリーズで公開し、「この装備は文字通り10億分の1の確率だ」とワイオミング州のニュースサイトCowboy State Dailyに語っている。このYouTubeシリーズがきっかけで、FBIが事件を再調査することになったという。