「100年に1度」の巨大な爆発が起きた場合はどうなる?
「10年に1度」の太陽フレアでも、GPSが10メートルずれるという大きな影響が地球に及びます。先述の通り、GPSの10メートルのズレは自動運転社会の到来などを見越した際には無視できない事象です。
そして2025年には太陽フレアはピークに達するとみられます。では、仮に100年に1度レベルの巨大な太陽フレアが発生した場合、何が発生する可能性があるのでしょうか? まずは通信障害。スマホは2週間ほど断続的に利用できなくなり、緊急通報(110番や119番)もつながりにくくなる恐れがあります。
また2017年に発生した「GPSの10メートルのズレ」に代表されるように、GPS精度の低下も予測されます。
たとえば:
・カーナビが正確でなくなる
・配送業に影響が及び、流通に障害が発生する
・自動運転車やドローンの事故が発生する
といった事象が起こる可能性があります。
巨大な停電も予想される
さらに大規模な停電の可能性も懸念されています。太陽フレアによる磁場の乱れが、変圧器の故障や広範囲にわたる停電を引き起こす可能性があるためです。たとえば1989年の太陽フレアでは、カナダで10時間に及ぶ停電が発生した事例もあります。
自然災害と同様の備えを「宇宙天気災害」に対して行うのも一案
太陽フレアが発生し、100年に1度レベルの爆発が起きた場合、携帯電話やテレビが使えなくなったり、大規模な停電が起きるといった危険性があります。そのため太陽フレアのピークが近づく、2025年にかけては自然災害と同様の備えを「宇宙天気災害」に対してもしておくのは一案です。
例として:
・緊急事態が発生し、なおかつ連絡が取れない際の家族の集合場所を決めておく(例:自宅の近くの避難所、実家など)
・キャリアが提供する安否確認サービスの使い方を事前に確認しておく
・公衆電話の場所を確認しておく
など連絡手段や集合方法を決めておくと良いでしょう。たとえば公衆電話は停電時や災害時でも使用できる貴重な連絡手段として知られています。
もっとも、万が一「100年に1度」レベルの太陽フレアが発生した際、その影響範囲は極めて大きなものだと考えておくこともおすすめします。「家族間でまったく連絡を取れなくなった際には、避難所で合流する」などの取り決めをすることも、強くおすすめします。
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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