個人投資家のオプション取引はまた盛り上がってきた。

慎重派として有名なMSのマイク・ウィルソンによる「大統領選の結果を受けたアニマルスピリッツの勃興」「バリュエーションは依然高いが経済成長続けば正当化される」という雑なブルコールが話題になった。投資家はメルトアップに賭けた。

主にラージテックと思われる個別銘柄のレバレッジETFも盛り上がった。

久々にGSとDBのシステマティック勢ポジショニング推定が揃った。GSは大統領選の通過から始まった買戻しが緩く続くことをメインシナリオに据える。

DBポジショニングは遥かにアグレッシブであり、システマティック勢も裁量勢との統合ポジショニングでも大統領選を通過してブチ上がった。前者はここ5年くらいの高値圏、8月に崩れる直前の水準まに近付いてきた。一週間のポジショニング変化としては、大統領選通過後の買戻しは恒例として、過去よりも急激な買戻しとなっている。

NAAIMは他の指標に反してあまり動きがなく思ったより過熱感が薄いが、GSのセンチメント・インジケーターは変な水準まで上がってきている。

インサイダーは長らく動きがない。

今年これまでのS&P 500のパフォーマンスは好調である。過去の11月までに20%以上上昇した年の12月のパフォーマンスは平均で+1%と大したことない。もっともシーズナリティは大統領選を通過して年末まではラリーが基本で、就任式前から停滞し始める。

テクニカル。週足は再び下ヒゲ陽線となった。日足は弱々しい3本の下ヒゲ陽線を経て金曜には上値を伸ばし、小さなアイランド・リバーサルの領域に再び突入した。大統領線とも言うべき5860より上での推移が続いた。引続き5860はサポートであり分水嶺となる。

今週は感謝祭前で閑散に売りなしになりやすいだろう。上値は年末まで引続き6055より上は重いか。

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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2024年11月25日の記事を転載させていただきました。