他愛もない日常会話などはそれでもいいが、ビジネスの場では明らかに結論を後回しにするべき文脈を除いて、結論から話す訓練をした方が良いだろう。

2. 語尾を伸ばす

筆者はコールセンターで働いている時に、語尾を伸ばす話し方はしないようにと厳しく指導を受けてきた。語尾を伸ばす話し方とは、「これって◯◯でぇ~。○○な時にぃ~」というイメージのものだ。若い人については寛容な人はまだいるが、中高年期以降の人がやると不快感に感じる人は一定数いるだろう。

語尾伸ばし発祥には諸説あるが、個人的に考えるのが「会話権の確保」を疑っている。どういうことか?会話が途切れたら、そのスキマに割って「そういえば別件ですが」と相手が話を始めることは時々見られる。ところが、語尾を伸ばし続けると、その間は話者のターンが継続するので相手に会話権が渡ることはない。

これは完全に個人の主観に過ぎないので例外はいくらでもありそうだが、語尾を長く伸ばす人は総じてのんびりゆっくりな印象を受ける人が少なくない。テンポが遅いとドンドン会話のイニシアチブを奪われる。それをさせないために、自分の会話ターンを語尾のばしで確保する癖付けにつながったのかもしれない。

いずれにせよ、ビジネスの場では好ましい話し方ではないのでやめたほうが無難である。検索すると「頭が悪そう」といったような悪印象を持つ人は少なくない印象だ。ポジティブな印象を与える可能性は低いため、改善が望ましいだろう。

3. 半疑問形

この話し方は「半クエスチョン」と言われることもあり、英語圏ではuptalkといって「自信がない話し方」として大人の話し方としては好ましくないとされる。

具体的には「先週?に○○さんが言われていたんですが、やっぱり?そういう話は」といった具合に語尾が上がる話し方である。この話し方が良くないと言われる理由は、都度聞き手に共感、確認を要求しそれが相手の負担になる点にある。