我々の前には決して姿をあらわさないといわれている爬虫類人、いわゆる“レプティリアン”だが、姿を消した状態で人を襲ったきわめてレアで不気味なケースがかつて起きていたという。

■何者かに襲われ続ける少女

 1953年にフィリピン・マニラで少女の身に起きた悲惨で不可解な事件は今も世界中の超常現象研究家の注目を集めている。

 ホームレスの少女、クラリータ・ビジャヌエバ(18歳)はマニラの路上で突然、苦しみもがき道に倒れて七転八倒し始めた。

 何事が起きたのかと人々が集まったことで警察も動き、数台のパトカーが現場に向かった。人々の暴動を恐れていた警察だったが、現場で見たものは1人で苦しみのたうち回る少女の姿であった。

 苦悶の表情で身もだえしている少女だったのだが、よく見ると腕や首にひっかき傷や噛んだ跡があることに気づく。そしてそうした傷が徐々に増えていたのである。

 2人の警官はこの少女を保護し、手錠をかけてパトカーに乗せた。署へ向かう最中も、彼女は後部座席で何者かを相手に必死の抵抗をしているようにもがき続けていた。

 警察官たちは少女が何らかのドラッグを服用して錯乱しているのだと考えたのだが、警察医が診察したところ薬物反応はなかった。そしててんかんの発作が疑われ少女は留置所の独房に拘禁されることになる。

 しかしこの独房の中でも少女は何者かが自分を襲いにやって来たと訴えたのである。彼女の話ではその存在は男のようであり「大きく膨らんだ目」を持ち、「空中に浮かんでいる」ように見えるという。そしてここでも少女は襲われて独房の部屋の中でのたうち回ることになる。少女の身体には再び痛々しいひっかき傷や噛み痕が残されていったのだが、自分の手や口が届かない場所にも残されていることから自傷行為とは考えられなかった。

 警察は少女を浮浪罪(ホームレスの身で移動した)で起訴する予定で、翌朝には少女は郡庁舎へと連れていかれたのだが、そこでまた少女は何者かに襲われることになる。

 露出した部分の肌には歯型とひっかき傷があらわれはじめ、法廷の場でもそれは続き、ついには裁判中に少女は倒れ込んで気を失ってしまう。

 入院することになった少女だが、不思議なことにそこでこの“発作”は止まることになった。警察に保護されてから約6週間後に病院から退院し、身体のところどころに傷痕が残っていたものの少女は健康体になって解放された。

 いったいこの少女に何が起こったというのだろうか。そこで“容疑者”として浮上してくるのがレプティリアンである。人間の視力では見えない姿になることができるレプティリアンはまさに“透明人間”と化して人間を襲うというのである。