最終節で惜しくもJ1昇格プレーオフ進出を逃したジェフユナイテッド千葉。昇格の道は断たれたが、FW小森飛絢やFW田中和樹など特に攻撃陣は個々に強烈な存在感を見せたシーズンとなっている。
そんななかで、途中出場が多いながらもチームの高い得点力を支え続けたのがFC東京から期限付き移籍中のDF岡庭愁人だ。第4節で出場機会を得るとリーグ戦は30試合に出場。うち21試合が途中出場だがトータルで3ゴール5アシストの数字を残している。正確かつ鋭いクロスが最大の武器であり、得点力の高い前線の選手たちの能力をさらに引き出していた。来季こそJ1昇格を成し遂げるためにも、千葉にとって岡庭は手放したくない選手の1人。果たして来季はどうなるのか去就が注目される。
佐藤大樹(ブラウブリッツ秋田)
今季は開幕から2連敗と苦しい立ち上がりとなったブラウブリッツ秋田。しかし、その後は自慢の堅守で勝ち点を積み上げ一時はJ1昇格プレーオフ進出も狙える位置につけていた。残念ながらプレーオフ圏争いからは終盤に脱落したが、それでも最終的には10位と過去最高順位でシーズンを終えている。
そんな秋田躍進の立役者となったのが、町田ゼルビアから期限付き移籍中のFW佐藤大樹だ。開幕直後の第3節徳島ヴォルティス戦で1ゴール1アシストの活躍を見せ勝利に貢献。その後も得点だけでなく丁寧なラストパスなどチャンスメイクでも存在感を発揮し、シーズンを通して6ゴール3アシストといずれもチームトップタイの数字を残した。リーグ内でも4番目に得点の少ない秋田にとって、佐藤の果たした役割は極めて大きい。来季さらに上の順位を目指すためにも、佐藤にはそのままチームに残り攻撃の核となってほしいものだ。