■「用不用説」と混同されがち
こうして反発を受けながらもさらなる研究が進められてきた進化論だが、ときにラマルクの“用不用説”と混同し誤解している人もいる。ダーウィンが唱えている“自然淘汰説”は、進化は単なる結果にすぎず、偶然起こった突然変異がその個体にとって有利に働いた場合は淘汰されずに生き残り、それによって進化が起きるというものだ。
キリンの首が長くなった理由を用不用説によって説明すると、「キリンの祖先が高いところにある葉を食べるために首を伸ばし、それが受け継がれたから」ということになるのだが、その考え方は後の遺伝学の発展により否定されている。整形手術後の形質が次世代に遺伝することがないという例をあげると理解しやすいだろう。
「たまたま突然変異で首が長く生まれてしまった個体が、高い木の葉を食べるなどの工夫することで淘汰されずに生き残り、子孫へその形質が受け継がれていった」というのが、ダーウィンが唱える“突然変異”と“自然淘汰”による進化論なのだ。
しっかりと読み解くのは難解な進化論だが、不利な状況にも負けず有利に生きる道を見つけた者が未来を切り開いてきたのだと考えると、今ある生き物の姿がよりいっそう輝いて見えてくる気がする。
(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年10月8日~2024年10月13日
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数
提供元・Sirabee
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