現実の候補天体と今後の展望

 興味深いことに、この理論に合致する実在の天体がすでに発見されている。「ブラックウィドー」パルサーPSR J0610-2100や「レッドバック」パルサーPSR J2043+1711などの連星系は、顕著な加速度を示している。これらの現象が知的生命体による工学的な操作の結果である可能性は低いものの、さらなる調査価値があるとビダル氏は結論付けている。

 本研究は現時点で査読前の論文であり、科学的な検証はこれからだが、宇宙における知的生命体の存在可能性について、新たな視点を提供している。従来の地球外知的生命体探査(SETI)とは異なるアプローチで、文明の痕跡を探る可能性を示唆している点で、画期的な提案といえるかもしれない。

 人類の技術では到達不可能な遠方の星々を目指して、はるか彼方の知的生命体たちは、すでに壮大な星間航行を実現させているのだろうか。

文=深森慎太郎

提供元・TOCANA

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