こういう意味でもヒッグス粒子と重力子は異なるものです。

しかし、質量の大きいものから重力が生じているというのも事実です。

アインシュタインの相対性理論では、重力は空間の歪みとして記述されますが、これも量子論のボソンによって重力が伝達されるという考えた方をした場合、うまく整合性が取れなくなります。

2次平面を使って重力を説明する時、なぜか3次元空間で働く重力の存在が必要になってしまう。何が空間を歪ませるのだろう?
2次平面を使って重力を説明する時、なぜか3次元空間で働く重力の存在が必要になってしまう。何が空間を歪ませるのだろう? / Credit:depositphotos

そのため重力子という存在を発見し、その起源や伝達される原理を理解することは重要になってきます。

素粒子レベルでは重力はどのように生じているのでしょうか? そこに質量を生むヒッグス粒子はどのように関係しているのでしょうか?

まだまだ世界には多くの謎が残っています。

※この記事は2022年8月に掲載したものを再編集してお送りしています。

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参考文献

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B009CTXQT2

量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語
https://www.amazon.co.jp/dp/B01LXJ8OQJ

ライター

海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。

編集者

ナゾロジー 編集部