雇用統計でよく皆が注目する非農業部門雇用者数は事業所調査からの雇用者数である。すなわち一人が3つの仕事を掛け持ちしていれば3人とカウントされた数字を見ている。この統計手法は以前から変わっていないが、非農業部門雇用者数が前月比プラスだからといって、安心していると足元をすくわれることにもなりかねない。

なお、雇用者数(家計調査)が“前年比マイナス”に突入する前後で、リセッションになることが多い。※ 以下灰色部分はリセッション局面

雇用者数(家計調査)が前年比マイナスを記録した場合、1948年以降のデータで基本的にすべて景気後退に関係している(景気後退にからまない雇用者数(家計調査)前年比マイナスは1950年代に数えるほど存在しているだけで、あとはすべて景気後退前後に出ている)。