イオンシネマで介助を断られた経験をX上で投稿し、議論になっている車椅子インフルエンサーの人(以下N氏)が話題のようですね。
全容をご存知でない方もおられるかと思いますので、ネット上で見かける疑問や質問、批判意見などを基に一問一答形式で当方の考えを述べていきますね。
(1)「車椅子ユーザーの介助を断るなんて、イオンシネマ酷くない!?」
介助を断ったのではありません。当該イオンシネマには車椅子のまま利用できる席があったにも関わらず、N氏はあえて介助が必要なプレミアムリクライニングシート利用を希望し、1人で訪れては毎回劇場スタッフに介助してもらっていたのです。
今般はその介助終了後に、支配人らしき人から「スタッフのリソースにも限りがあるので、今後はご遠慮頂きたい」との主旨の発言があり、N氏は「これまで何回もやってくれてたのに!」と悲しみと怒りの感情が高まり、X投稿に至ったという背景事情です。
(2)「スタッフの人手不足といっても、車椅子で不自由している人の介助くらいできるだろう!?」
車椅子専用スペースまでの案内程度ならできるでしょうが、今般は段差のある席まで車椅子と人を運び、席に乗せるところまでおこなう必要がありました。
N氏自身の投稿でも、今般のスタッフは過去同様の対応経験もなかったようでしたが、サービス介助士など専門の資格や講習を受けていないスタッフが対応することは大変な重労働であるうえ、車椅子ユーザーに怪我や骨折をさせるリスクがあるほか、緊急避難時にも差し支えるため危険です。施設としてもそこまで対応する必要はないでしょう。