IRLANDA, PRIMARK INCREMENTAR TIENDAS EN VEZ DE VENTA POR INTERNET. 28-03-2024.

PRIMARK、SHEINも強敵になれない強さ

アイルランドで1969年に生まれたファストファッション企業PRIMARKが依然急成長を続けている。中国のネットファッション企業SHEINも敵になるほどの相手ではないと豪語しているPRIMARKだ。

その激安さに当初驚いたZARAはそれに対抗すべく激安ショップLeftiesを創設したほどであった。

PRIMARKは現在まで世界16カ国で販売している。近くハンガリーを加え17ヶ国になる。同社は依然店舗展開が主体で、ネット販売は僅かに試験的に行っている程度だ。しかも配達はしない。お客はそれを店に取りに行くシステムになっている。

同社は現在世界で439店舗を展開している。2026年までに91店舗増やして530店舗を構えるとしている。スペインに進出したのは2006年。現在まで65店舗を数えるまでになっている。その規模も広がりマドリードにある12店舗の内の2店舗は4500M2と5700M2という広さだ。筆者が在住しているバレンシアにも1店舗あるが、その広さは5000m2。

スペインは英国についで2番目の市場となっている。スペインの場合はこれから中堅規模の都市にまで進出する予定だ。また同社がこれから販売を伸ばしたいとしているのが米国で、年内に60店舗までにする計画だという。

店舗販売に拘るのはネット販売するには単価が余りにも低すぎるからだ

PRIMARKが店舗販売に拘るのは販売価格が3ユーロあたり始まって20ユーロとか30ユーロが中心で、ネット販売だと発送料や返品率による損失を考慮すると、現行価格での販売も難しくなるというのが理由だ。しかもマージン幅が少ない故に利益を食ってしまうという可能性も出て来る。だからと言って、ネット販売は無視できない。

ということからネットで買った商品はお客が店舗に来てもらって商品を引き取ってもらうことにしている。昨年だと粗利率は8.2%。今年は10%まで上げることを期待しているそうだ。(2月17日付「シンコ・ディアス」から引用)。