あまりにも人気で、ファンド自身の価格が日経225の伸びを大きく上回って上がっており、証券会社が何度も「風険(リスク)提示」を出しているそうな。(【基金周报】2024伊始日经ETF“火爆” 2023清盘基金数量创新高)

結論から言うと、QDII経由の中国マネーは、それほど大きなものではなさそうだ。というのは、昨年末時点で認可されたQDII投資家は銀行系、証券系、保険系全て合わせても186社、認可投資額も1,655億ドル、このうち公募ファンドを運営しているのは52社、投資額も751.7億ドルなのだそうだ。

ただ、中国人の日本株買いはQDII経由だけではないかもしれない。中国の外から買っている人もいるだろうし、中には既に日本にお金を持ち込んであって日本の証券会社に注文を出している人もいるだろう。

そうなると、設問は香港、台湾、シンガポールその他近隣の東アジア、さらには米国や欧州など海外からの買いは、日本株の上昇にどれくらい寄与しているのか?に置き換えた方が良さそうだ。

今年始まった新NISAの免税枠拡大による国内の買いも年初からの上げに寄与しているはずだが、さて、海外勢はどれくらい買っているのだろうw?誰か教えてください。

編集部より:この記事は現代中国研究家の津上俊哉氏のnote 2024年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は津上俊哉氏のnoteをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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